凄く晴れ渡った土曜日の今日、先シーズン数ヶ月所属していたクラブ、ゴスポートボローがFAカップの二回戦を戦うと言う事で、フェリーに乗って凄く久しぶりにゴスポートへ行ってきた。
FAカップとは日本で言う天皇杯にあたるイングランド国内最大のサッカーのカップ(トーナメント)戦だ。日本の天皇杯もアマチュア、大学、ユース、高校チームなどが出場しているけど、ここイングランドのFAカップは全ての国内9部のクラブだって参戦するほど、その規模は大きい。
プロチームはまだまだ二回戦なんかでは参戦しないけど、勿論勝ち進んで行き、運がよければそれこそプレミアリーグのクラブなんかと試合が出来てしまうのだ。去年も国内7部のクラブがプレミアリーグのニューカッスルと戦いました。
だからこのFAカップと言うものは、選手にとっても、チームにとっても、そしてファンにとっても特別な試合なんだ。決勝戦は来年の5月に、日本の国立競技場に当たるウェンブリースタジアムで行われる。
僕らみたいなセミプロクラブは、そのウェンブリーまで10試合ちょいと言ったところか。そんな遠くないかな。でも道は険し過ぎるけどね。
3年前に留学してから今まで、毎週土曜日は自分がサッカーをする方だったけど、今回初めてこんな怪我をしてしまい、サッカー出来ない期間がこんなにも空いたので、土曜日の午後にサッカーの試合、しかも国内9部のグラスルーツのサッカーを観にいくのはこれが初めて。なんか変な感じです。
ゴスポートのホームで行われた今日のFAカップの相手は、リーグが二つ上のBath City FC。ラジオ放送もされたけど、骨折してから二週間が経ち全然サッカーに触れていなかったので、今日は散歩がてら行ってきました。
ゴスポートのピッチまでは、まず家から30分歩いてフェリー乗り場に行き、フェリーで2分の向かい岸(ゴスポート)に着き、そこから歩いて30分の道のり。ゴスポートでプレーしてた頃はチャリとフェリーで練習に行ってました。
キックオフから10分遅れてグランド到着、6ポンド払って入場ゲートをくぐる。FAカップのチケットは、リーグ戦より1ポンド高い(なぜだ!)。昔のチームメイトに会うのは凄く新鮮だった。ちょうどサブでアップしてた仲の良い奴がいたので、ちょっくら立ち話。
ゴール裏は、はるばるバースからクラブの長距離バスでやってきたBath Cityのファンに占拠されてました。やはりFAカップの醍醐味は、こうやって上のリーグのクラブと戦える事だよね。
こうやって試合を立ち見するのが、イングランドの伝統的なサッカー観戦の仕方なんですよ。今となってもう出来ないけど、昔は皆、プロの試合でもこうやって観てたんだ。子供達はピッチのすぐ側で遊び周れるし、彼らにとってみたらここは遊び場でもあるわけ。
ゴスポート、監督が変わってより一層良くなってたなぁ・・・。やっぱり良いチームです、ホント。国内9部レベルでは全然ない(強いから)んだけどね。リーグ昇格していくのはそうそう簡単な事じゃ無いって事です。
試合はシーゾーゲーム。結局最後の最後でBath Cityが点を入れて3−4でゴスポートは負け、ここでFAカップ敗退。でもでも、本当に観てて楽しい試合だった。
普段ピッチに立ってプレーする方なだけに、今日こうやって観客の立場になって試合に行ってみると、また全然違った見方が出来た。
観客が試合観ながら何を言っているか、どう思っているか、どんな観客が来ているか、子供、大人、男性、女性、おじいさん、おばあさんに昔のチームメイトなどなど。まさにこれこそ老若男女。
ゴスポートの下部組織に所属する子供達は、クラブのユニホーム着て応援してた。プレミアなんかのクラブとは違い、より狭い範囲で地元に密着、よりローカルだから、観客の中には老人も多数いました。全体的に子供より、大人や老人の方が多かったのを見ると、60年と言うクラブの歴史が垣間見えましたよ。
今日、また違う立場で試合を観て、自分が今まで3年間「肌で感じてきたもの」が何なのか一層分かった。
僕がイングランドにサッカー留学してて出した答えはこれなんです。グラスルーツレベルでも、サッカーを取り巻いて、やる方も観る方も楽しめるような環境。
怪我してプレー出来ない間は、こうやって観る立場でイングランドのグラスルーツサッカーを皆さんに伝える事が指名だと思っています。あと二週間はサッカー出来ないと思うので、これから毎週末はグラスルーツサッカーの試合観戦にでも行こうか。


