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2005年09月14日

イギリスの病院事情

骨折三日目で既に中毒症状出ているので、日記書いて発散させよう。今回、イングランドへ来て初めて大きな怪我をして、病院にお世話になって、噂通りのその実態を知る事が出来ました。

骨折ってすぐ、グランドに救急車がやってきた。柵を越えてタッチラインのすぐそばに車を停止してくれた。中からちょいとチャビーな大男二人がのっさのっさ来て、まず「どうした?」と聞かれ、うずくまりながら僕はどうやって痛めたかを説明した。

チャビー:「んで名前は?」
僕:「シン」
チャビー:「じゃあお前の苗字はパッズか!ガッハッハッハッハ〜!」(このギャグが分かる人は大したもんです)
僕:(こんなつまらんギャグに笑ってる状態ではない)

平気でこんな事言う。

んで救急車の中にゆっくりとゆっくりと歩いて入り、「このガスを吸いたいだけ吸え」と言われたので、そのままへんなボンベ付きのガスを吸うこと数十秒後、笑いが止まらなくなった(笑)。どうやらこのガスは通称、ラーフィング・ギャスと呼ばれているようで、痛みを和らげるためのものらしい。

そんな時もチャビーは運転席に座る相方に向かって「こいつ、もういっちゃってるよ〜(笑)ガッハッハッハ〜」と楽しそうでした。ま、僕も楽しかったけど。

数十分後、車で15分のところにある、QA病院に着き、受付でチャビー達と別れ「看護婦がすぐ来るから!じゃな!」と言われ受付に一人取り残された。ホントにあいつらは救急隊員だったのか。。。

受付で待つ事数分、受付の婆に「ちょっと来てくれますか〜?」と受付窓越しに叫ばれ、立つのも歩くのも苦しかった僕は仕方なくゆっくりとゆっくりと歩き、窓口へ。

僕:「なんじゃ?」
婆:「名前と住所の確認、それとどうされたかを教えてください」

それら全て救急車の中でチャビーに既に言ったにも関わらず、ここでまた詳しく説明するはめに。

んでまた苦しみながらもベンチに戻り、そこからひたすら待ち続けたか誰も来ない。数十分経っても何も無いから、近くを通った看護婦に「いったいどのくらいこのまま放置する気ですか?」と半切れで聞いたら、「予約はしましたか?」とあっさり聞き返され、そんなの知らなかったけど適当に「したっ!(怒)」と答えてやった。

そしたら何やら調べてくれて、「リストに名前がありませんが・・・」と言ってきた。そんなの知らん!どうでも良いけど、「多分骨折れたからレントゲン撮ってくれ!」と半強引に言ったら、ある部屋に連れて行かれ、まず痛み止めの薬を貰い、ここでもまた「どうされましたか?」とこれで三回目、同じ質問をされた。

僕:「どうでもいいから早くレントゲン撮って医者に診せてくれ」
看護婦:「予約取らないと医者には診てもらえません。あなた以外にも待っている方は大勢いて、皆に平等に対処しないといけないので」

日本人の僕は、何言ってやがる!って感じだったが、諦めて従う事に。んでそのまままた違う部屋へ連れて行かれ待つ事10分、二人の看護婦がやってきて、

「どうされましたか?」

でました!今日4回目の質問。

仕方なく説明した。そしてユニホームを脱いで見せてくれと言われ、痛々しくゆっくりゆっくりと脱いだ。そしたら、二人のうちの一人の看護婦が僕の右の二の腕を軽く触って、

「ここですね!この曲がっているところですね。ここが痛みますね?腕が脱臼してるかもしれません。」とふざけた事をまじめに言い放った。も〜それを聞いた僕は怒りを通りこして、呆れましたよ!

「それは筋肉だっての!!マイ・マッスル、マイ、マッスル!じゃなくて、ここ、ここ(鎖骨の骨が突き出てる所を指して)」

それでもその看護婦、中々納得しなかった。もう一人の若い子が鎖骨の出っ張りに気がついて、主張してくれて、やっと自分が間違ってた事に納得してくれた。。。はぁ・・・・ここは本当に病院か。。。。

その後、レントゲン撮るので待合室で待っててくれと言われたので、ゆっくりゆっくり歩いて待つ事に。そこには僕の他に4人のサッカー選手が、同じように首から三角巾巻いて腕を吊って、待っていました。

おお!同胞!まさに恐るべしサンデーリーグって感じ。そりゃ話も弾むわ。

レントゲンを無事に撮り終え、また違う看護婦に呼ばれ、違う部屋に行き、レントゲンの結果などを見せられた。完全に折れてた。

その看護婦曰く、骨折の程度は中間らしい。。う〜ん、素晴らしく曖昧な答えだ。

このまま三角巾で腕を吊って、ただひたすら休むしか処置法は無いらしい。。「たまに骨がコリコリ当たりますが、それは普通なので我慢して、6週間くらいすれば治ります!」と言われ、痛み止めを一箱もらい、19日の月曜日に医者に診てもらう予約をその場で取り、受付に帰された。

へ?これで終わりですか?って感じだけど、まさにそう。シップも何もなし。本当に医師にも診てもらえなかった。あんな判断しか出来ない看護婦の判断で終わり。

チームの監督が車で迎えに来てくれるとの事なので、受付で待っていたら、痛み止めが切れたのか、急に激痛に襲われ、めまいをおこし、体中の感覚がおかしくなり、気持ち悪くなり、息が小刻みにゼーゼー切れ、汗出てきて、気絶の数十秒前まで行ってしまった(笑)

限界ギリギリのところで隣に座ってた夫婦に、「み、み、み、みずください・・・・」と漂流してきた人のように頼んだ。

最初変な顔されたけど、すぐ持ってきてくれて、危うく「日本人が一人で病院の受付でぶっ倒れ、鎖骨を複雑骨折!」するところだった。

監督が家まで送ってくれた。どうやらリーグから保険が出るらしい。草サッカーなのに、凄いね〜!

その晩はピザの出前を取り、次の日はインドカレーの出前を取り、昨日は冷凍食品、今晩も冷凍食品。明日からは、事情を知ったロンドンに住む友達が、暇だから来てくれるとの事なので、料理を作ってもらおう。

日本では、「鎖骨ベルト」をするのが普通だけど、イギリスにはそれを買うお金が無いんだ!と、僕のインド人フラットメイトで病院で薬剤師として働いているインドラ君は熱弁してました。

病院で働いているだけあって、患者を見ると自身の血が騒ぐのか、あーしろ、こーしろとうるさい。けど、何かあったら携帯にワンギリしてね、すぐ行くから。とメチャクチャ優しくしてくれる。でも、さすがに毎晩夕食を作ってくれとは、言いたいけど言えない。言ったら毎晩カレーが出てきちゃうからね。

それにしても、骨折してるのにも関わらず、医者に診てもらうのが8日後ってのが凄まじい。大学にも行けなければ、サッカーももう当分出来ないし、大学の課題をするのにも困った。困った事だらけなので、牛乳飲みまくって早く治さないと。

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「Yamatogokoro.com」は、イングランドのサッカーセミプロリーグ(通称ノンリーグ)でプレーしながら、ロンドン大学バークベック校修士課程にてスポーツマネジメント&サッカービジネスを学ぶ著者による「イングランドサッカー留学日記」です。スポーツ、またはサッカーをピッチ上(選手として)とピッチ外(学問、ビジネスとして)、そして一ファン(消費者として)からの視点で語っています。続きを読む・・・。

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これは2005年09月14日 21:10に投稿された日記です。

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