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2005年10月28日

イングランドのセミプロリーグ

これまでを振り返り、ちょっと初心に戻って書いてみるセンチメンタルシリーズ第二弾。改めて、自分がどのような環境の下でサッカーをしているのか、サッカーと生活を共にしているのかを考えてみると、やっぱ恵まれているなぁ、と感じます。

さて、前回の続き。

クラブ数:

既に書いたとおり、イングランド国内には約4万のサッカークラブが存在しています。4万と言う数字は、地元に必ずプロクラブが一つ、二つ、ノンリーグのトップクラブが一つ、二つ、それ以下が三つくらいといった感じでしょうか。

クラブ数とチーム数はまた違う。一つのサッカークラブの中に、U-10、U-12、U-15、ユース、女子、シニアといった感じでチームが存在しているので、チーム数となるとクラブ数の数倍になります。

その環境:

ノンリーグのクラブも、個々にサッカー専用の自分達のホームグランド(天然芝)を持っていて、シャワー室付きロッカールーム、試合後に選手やサポーターやスタッフが一緒になって一杯やるクラブバー、観客席、照明、などが設備されている。

これも、トップへ行けば行くほど、芝の質は良くなり、観客席の数は増え、バーも大きくなり、ロッカーリームシャワー室も綺麗になり、その環境は良くなって行く。

これもクラブによって違うので、必ずしも上のクラブがより良いグランドを持っているとも限らないが、リーグ昇格する為には、FAが定めるグランド設備の厳しい規定を満たさなければいけないので、上へ行けば行くほど、その質は上がっていくと言って良いだろうか。

グランドを地方自治体から借りているような小さなクラブは、グランドにバーが無い事が多いので、そのような場合は、グランドの近くのパブを使って一杯やるのが普通だ。

ちなみに、毎試合後は皆でクラブバーに集まり、ホームチーム側からサンドイッチやお菓子などの食べ物が、選手、スタッフ、そして審判達へ支給される。

僕はこのサンドイッチが大好きです!そこで大体1時間以上、長い時で2時間くらいは皆でビリヤードしたり、テレビ観たりとワイワイ時間を潰すだろうか。これがノンリーグ流、試合後の過ごし方です。

クラブの収入源:

基本的にクラブの収入は、入場料、スポンサー、マーチャンダイズ(トップクラブに限る)、そしてチェアマンなどの寄付者によって生まれる。

寄付者と言うのは、地元のお金持ちさん達で、地元のサッカークラブの為だったらお金を出す事を惜しまないと言う人たちである。

その他のリーグ:

国内12部までのノンリーグ(ピラミッド)の下には、地元単位で毎週土曜に試合を行うアマチュアリーグが多数存在しています。

例えば僕の住むポーツマスには、ノンリーグ以下のリーグが4つほどあります。その中にもまた、ディビジョン1とか、2とかに別れているので、昇格降格があり、ひしめき合っています。そこで優勝して初めて、ノンリーグへ加入出来ると言うわけだ。

サンデーリーグ(草サッカー):

これまで書いてきたのは、全て毎週土曜日に試合をするリーグでしたが、イングランドにはそれ以外にも、毎週日曜日の午前中にリーグ戦を行う、草サッカー的存在のサンデーリーグと言うものが地元単位で存在しています。

サンデーリーグのグランドは、全て地元の自治体などが所有する公共のグランドで行われるので、その質は区々ですが、僕がプレーするサンデーリーグのピッチは、そんじゃそこらのノンリーグクラブより全然質が良いです。

サンデーリーグのチームにもそれぞれスポンサーが付いたりするところもあり、運営資金の一部を負担してくれたりします。しかし、どこも大体毎試合3ポンド(600円)くらいは払っているのでしょうか。

サンデーリーグも同じようにディビジョンで別れていて昇格降格があったり、他の町のサンデーリーグチームと戦うカップ戦などもしっかり存在しているので、シーズン中は毎週末、時に平日の夜に試合を行ったりもします。

草サッカーですので、練習は基本的にありませんが、中には気合を入れて近くの公園などでやっているチームもあります。

選手はおじさんなど、土曜日チームより年齢層は断然あがりますが、中には若い選手や土曜日チームと掛け持ちしている選手などもいて、やってて楽しめます。

日曜日の午前中に行うので、怪我には要注意ですね(笑)。なんでも、僕のチームには怪我人が続出してしまったみたいだ。しかも、骨折が二人も!先週は相手チームにも足を骨折した選手が出たと、監督が言ってた。

やっぱ、なめちゃアカン、恐るべしサンデーリーグ。

勿論、サンデーリーグは完全にアマチュアなので、給料は出ません。逆に選手が払う方です。草サッカーとの名の通り、天然芝でプレーするのが当たり前ですけども。

このような感じで、ざっとだけどイングランドサッカーリーグのシステムを、グラスルーツ(ノンリーグ)を中心に書いてみた。読むだけではきっと、実際にどんな物か想像しにくいと思うので、前回の写真付き日記1でもでも参考にしてみてください。

こうやってイングランドには、国内を統括するトップのサッカー協会→州協会→地元単位へ、中心へ小さく小さく協力し合って支えながら、誰もがサッカーを、自身の身が持つまでプレー出来るような環境がある。

玉木正之氏の言葉を借りれば、「観る方も、実際にプレーする方も、心身共に豊かになれる環境」(スポーツ解体新書より)があるのです。

スポーツを通して心身共に豊かになれる環境かぁ。いい表現だ。

もう一ヶ月以上もサッカーをプレーしていない自分は、通りで心が病んできてると思ったわけだ。

サッカーをやって心を豊かに出来ないときは、プロしか出来ない最高のエンターテイメントを観て豊かにするしかないね。

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About

「Yamatogokoro.com」は、イングランドのサッカーセミプロリーグ(通称ノンリーグ)でプレーしながら、ロンドン大学バークベック校修士課程にてスポーツマネジメント&サッカービジネスを学ぶ著者による「イングランドサッカー留学日記」です。スポーツ、またはサッカーをピッチ上(選手として)とピッチ外(学問、ビジネスとして)、そして一ファン(消費者として)からの視点で語っています。続きを読む・・・。

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これは2005年10月28日 01:51に投稿された日記です。

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