今日はSports Action Plansのプレゼンテーションを授業でやりました。個人個人、それぞれのアクションプランを発表していった。その中で一人のクラスメイトが、大学近くにある国内6部(カンファレンス・サウスリーグ)のあるサッカークラブの発展についてプレゼンをしました。
彼が発表し終わった後で、アレックス(先生)が、「将来的にそのクラブがプレミアに上がる事は不可能だから、そのクラブを運営していく上での目的、進む方向はどこなのかをもっと明確にしなきゃ駄目だぞ」と言うような事をフィードバックしてました。
え?不可能なんだ・・・・。
プロリーグに上がる事が不可能だと言われたら、サッカーチームとしてのそのクラブの運営目的って、随分と中途半端にならんかな。
そのクラブとは、大学のあるチチェスターから少し南に下がったボグナーと言う、人口約2万人のとても小さな場所にあります。
このクラブがプロリーグに上がる事が不可能な理由は、その立地条件にあると考えた。ボグナーと言う町は小さすぎて人口も少ないために、観客数(ファン)が増えない。カンファレンス・サウスリーグ(イングランド国内6部)だけど、ホームゲームの観客数の平均は407人。これはそのリーグで下から8番目に低い数字だ。
スポンサー、オーナーからの寄付金、入場料が収入源であるノンリーグのセミプロクラブにとっても、入場料は大事な収入源。だから観客数(ファン数)が増えない事には収入増加は見込めないんだ。逆に言えば、テレビ放送も無いので、ファン数、観客数こそ収入増加のカギだ。収入が少なければ、良い選手を獲得出来ない。つまり、強いチームにはなりにくく、上のリーグへ行く事は非常に困難である。
では、百歩譲って、仮に良い選手を育てて強いチームが出来たとしよう。そして二個上のプロリーグに、参入するかどうかというレベルまで行ったとする。しかし、それだけ(観客数平均400人)の収入ではプロクラブを運営するのはまず不可能だ。
一番下のプロリーグ(国内4部)の中で、一番低い平均観客数は1974人。それでもボグナーの約5倍。だからボグナーがあと最低でもファンの数を5倍に出来て、クラブの実力も伴えばプロリーグへ所属する事が可能であるかもしれないね。ちなみに、国内4部リーグの平均観客数のトップは5867人、ボグナーの10倍だ!
じゃあ、戦略立てて試行錯誤して、ファンの数を増やせば良いじゃないかとなる。そこで、ボグナーと言うクラブの立地条件が問題になる。
単刀直入に言えば、ボグナー付近のサッカーファンは皆ポーツマスFCに取られてしまっているから、それは不可能に近いのだ。ボグナーというエリアから一番近いプロクラブはポーツマスFCになり、しかも彼らはトップのプレミアリーグに所属している。それだけファンのエリアも広いから、ボグナーあたりは余裕でポーツマスFCファンのエリアになってしまっているんだ。
イングランドサッカーの試合はレベルに関係無く、基本的に全て毎週土曜日に行われるので、ボグナーの試合を観にいく人は少なくなると言う訳。もし、これがノンリーグの試合だけ毎週水曜日に行われていたら、水曜日はボグナーを応援して、土曜日はポーツマスFCを応援するなんていうマルチファンみたいなのが誕生するかもしれないけどね。
そして、これが一番厄介なのだけれど、イングランドのサッカーファンは、そのサポートするクラブは先祖代々から受け継がれている伝統ある物で、そう簡単にはサポートするクラブは変わらないんだ。だからたとえ、ポーツマスFCがリーグ降格して行ったとしても、ファンの数は変わらないだろう。
つまり、ボグナーのファンをプロリーグで経営出来るだけの数に増やすのは、ポーツマスFCが消滅しない限りありえないと言える。こういう事からアレックスは不可能であると言ったんだろうね。
ちなみに、ポーツマスFCから一番近い国内6部のクラブがボグナーとはまた別にあるが、案の定、その平均ホームゲーム観客数はボグナーの次に多い434人。カンファレンス・サウスリーグ内で下から9番目、上から14番目だ。
現在、地元にプレミアリーグクラブがある町のセミプロクラブは、プレミア、もしくはその下辺りのプロレベルに上がる事は将来的に不可能に近いんじゃないかな。だから、例えばプレミアクラブが6っつもあるロンドンのセミプロクラブは、入場料、ファン数と言う面で一番被害が大きいのだと思う。
調べてみたら案の定、カンファレンス・サウスリーグの中で観客数が一番少ないのはロンドンのクラブ(平均188人)。二番目に少ないのもロンドン(221人)、4番目もロンドンなのだ!ロンドンはイギリスで一番人口が多いのに。可哀想・・・。
ちなみに、カンファレンス・サウスリーグで一番の観客数を誇るのはウェイマスで、平均1361人!二位のニューポートの倍も多い。これは、ウェイマスという町の近辺にはプレミアクラブやその他のプロクラブが存在しない事が理由として言えるだろうか。


