今回紹介する本は、「トップスポーツビジネスの最前線〜早稲田大学講義録2003」、平田竹男、中村好男編集。
この本は、早稲田大学で行われたスポーツビジネスの公開講義を一冊の本にまとめたもの。日本スポーツビジネス界の第一人者達が集まり、普段なかなか聞く事が出来ないスポーツビジネスの裏舞台や、実践的な事を学ぶ事が出来てとても面白い一冊でした。
今、イギリスの大学でスポーツマネジメントを学んではいるけど、それをいかに、どうやって実践で使えるか?を考えた時に正直あまり良い答えは自分の中で出てこないのが実際のところ。中には「これは使える!」という内容の授業も少しはあるけど、全てでは無い。
そんな中、この講義の内容はとても実践的な物ばかりで、普段理論ばかり学んでた僕にとってはとても新鮮で面白い物だった。こんなの授業では学ぶ事が出来ないというものばかりで、この一冊だけで物凄く勉強になりました。
特に興味をもった講義は、スポーツビジネスの草分け的な存在としてしられている、ジャックK・坂崎氏の「スポーツメディアの現場」。まだ「スポーツビジネス」なんて日本で語られるずっと前から、テレビを媒体にしてスポーツビジネスをしていた方。
それと、博報堂の小竹伸幸氏による「スポーツの法務」。Jリーグには色々な規約がって、例えば、Jリーグのクラブって、毎試合その時点で一番強いチーム(スタメン)で試合に臨まないといけないという契約があったりするようです。リーグ戦の方を大事にしたい理由で、カップ戦の時にはほぼ二軍選手を出すイングランドのサッカーとは大違い。
勉強をしていくと「知らない事ばかり、もっともっとやらなければ」と思うようになるけど、ホント自分はまだまだ知らない事ばかりだな〜と痛感。
この講義を立ち上げた張本人でもあり、本の編集者、日本サッカー協会ジェネラル・セクレタリーの平田竹男氏の言葉が聞けた(読めた)事は本当に良かった。読んでて嬉しくなったほど。日本サッカー協会の考えている事、やろうとしている事はやっぱり自分が将来やりたい事だったから。
やっぱり協会に入って仕事したい!と想いながら読んでました。でもその反面、協会の考え、やっている事、平田氏の言葉を読んでて、たとえ今の自分が協会に入ったとしても、どんな事に貢献出来るか?って考えたら、自分の置かれているレベルが分かったような感じもした。
そしてもう一つ良かった事は、スポーツビジネスをもっと広い視野を持って見ることが出来るようになったこと。「スポーツビジネス」と一言で言っても、幅広くいっぱいあって、また少し興味の幅が広がった感じだ。それでも、最終的にはやっぱり協会への興味が一番強いと再確認。
この本を読んで、今の自分に何が出来るか?即戦力になれるか?それら第一人者が持ってない物は?と一人で勝手に妄想して考えた時に、一つだけ考えられる事がある。それは、「若さ」かなと。ゆくゆくは僕達の時代になる。その時に、受け継ぐ事が出来るように自分を高めておこうかなと考えた。
イギリスの大学で勉強するより、この講義に直接出た方が楽しそうだなって思うほど、この本は面白いので、是非読んでみてください。
日本のサッカーはこれからどんどん発展していく事は間違い無いのかな。そして次の小切手が到着したら、「トップスポーツビジネスの最前線2」を買おうかなって思ってます。
講師陣は、牛島洋(鹿島アントラーズFC社長)、成田十次郎(筑波大学名誉教授)、Christopher Beze &逸見芳弘(アディダス・ジャパン)、水野正人(ミズノ)、小竹伸幸(博報堂)、堀池巧(元サッカー日本代表)、ジャックK坂崎(JMS社長)、武智幸徳(日本経済新聞社)、戸塚隆(講談社)、次原悦子(サニーサイドアップ社長)、田島幸三(日本サッカー協会)、平田竹男(日本サッカー協会)。


