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2006年01月06日

アジア人はサッカー出来るのか

イギリスの首都ロンドン。田舎者の僕にとっては、イギリスの文化が集まった情緒溢れる町に映る。ロンドンに行く回数が増えたこともあって、最近気が付いた事が一つあった。あれは、この年末、ロンドンへ行って来た時の事。

クリスマスの翌々日、バンクホリデーでイギリスは休日だった。年末セールの客でオックスフォードストリートなんかはごった返し、歩くのも一苦労。東京人の自分でも、あれには苦しんだほど。東京より人口は少ないけども、その分面積が狭いので、人口密度で言うと、東京よりも酷いらしい。

町を歩いてて気が付いたこと、それは、英語が全然聞こえてこなかったということ。ここは確かに英語の母国、グレイト・ブリトゥン(イギリス)なはず。でも、東京以上の人でごった返すストリートからは、英語なんて殆ど聞こえてこない、聞こえてくるのは、どこの国の言葉とも察しがつかない暗号だ。

それに伴い、人種も様々。白人、インド、バングラディッシュ、パキスタンなどのアジア人、黒人、東洋人・・・はは〜ロンドンにはこれほどまでにマルチ・カルチュラルで多民族なのかと改めてビックリした。

そんな時に、唯一毎月購読している雑誌「FC Business」の記事に「なぜ、アジア人はサッカーで活躍出来ないのか?」というのがあったので、興味津々読んでみた。イングランドに留学してからは、ありとあらゆる物事と人種との関連性など、やけに人種に対して敏感になった。

10年前の1996年、イギリスで「Asians Can't Play Football」という皮肉めいた名前のレポートが公に出ました。そのレポートでは、アジア人選手への偏見、トップへ上がっていくシステム、環境などの改善させるべき問題がとりあげられた。

それから約10年が経ち、2005年の九月に今度は、「Asians Can Play Football」と言う正反対のタイトルのレポートが出された(ここからダウンロード可能)。

10年前に取り上げられた問題が、いかに改善されたのかを問う内容になっていて、結論としてはイングランドサッカー協会に対し、(疎外されてきている)アジア人選手の才能がもっと認知されるシステム、環境を作るべきとの事です。

冒頭で、簡単に言うと「あまり改善されていない」と書かれているように、実にイギリスの人口の約4%(230万人)にも及ぶイギリス生まれアジア人(ここで言うアジア人とは多分、東洋人は含まれていない)がいるのにも関わらず、プロとして活躍しているのはほんの4人。プロクラブのユース下部組織にいるイギリス生まれアジア人の割合は、全体の0.2%で、これは人口と比較してみると極端に低いそうです。

サッカーへの興味は十分すぎる程あるが、選手、指導者、監督、クラブや組織の役員、重役の世界からは隔離されている。僕自身も、あれだけここにアジア人がいるのにも関わらず、グラスルーツレベルでも見かける事は殆ど無いです。

(ロンドンでの爆弾テロ犯がアジア人だった事もあり)人種差別的な行為を受けることに怯えているため、彼らアジア人は同じ人種、コミュニティ内、コミュニティ同士だけでひっそりとサッカーをしている傾向にあるのだそうだ。

それに伴い、イングランド国内では、アジア人だけのサッカークラブやスポーツクラブが発足していて、実績を収めている。アジア人はサッカーが出来ないなんて偏見だ!と言わんばかりに、その詳細が「Asians Can Play Football」で書かれています。

一つ確認しておきたいのが、ここで言われる「アジア人」とは、インド、パキスタン、バングラディッシュなどの事で、間違っても我われ東洋人は入っていない。イギリスでアジア人と言うと、どちらかと言えばそういう国の人々の事を指すのだ。

イングランドサッカー協会はこれに対して、「平等に接している」と反発するけど、人種の枠を超えて心の底から「平等に」なんてのは果たして出来るのかな?とふと思った。

彼らの言う「アジア人」ではなく、自分のように完全に「外者」の人間がこっちでハンデを負うこと、差別、偏見される事に対しては(あまり感じた事は無いけど)、「外者だから・・・」と半分諦めのようなものが植えつけられたので、あまり苦に思わないけども、「完全に自分の国なのに」ハンデや隔離、偏見、差別される気分は想像も出来ないな。

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「Yamatogokoro.com」は、イングランドのサッカーセミプロリーグ(通称ノンリーグ)でプレーしながら、ロンドン大学バークベック校修士課程にてスポーツマネジメント&サッカービジネスを学ぶ著者による「イングランドサッカー留学日記」です。スポーツ、またはサッカーをピッチ上(選手として)とピッチ外(学問、ビジネスとして)、そして一ファン(消費者として)からの視点で語っています。続きを読む・・・。

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これは2006年01月06日 20:22に投稿された日記です。

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