今週末、土曜、日曜とFAカップの試合があった。プレミアリーグのチームも参入したこのラウンド。やっぱりFAカップの醍醐味は、ディビジョンに関係無く、普段のリーグ戦では戦う事の出来ない相手と試合が出来る事だ。このラウンドの注目カードは、国内5部のバートン・アルビオンとマンチェスターユナイテッドの試合。民放のBBCでは試合放送しなかったので、ジムに行きトレーニングしながらスカイTVで試合を観て来た。
日曜日はもう一つ、トットナム(プレミア4位)とレスター(国内二部。21位)が戦い、こちらは2−3で下部リーグのレスターが勝った。
トットナムは現在リーグ4位。リーグ優勝はもうリーグ諦めているだろうけども、プレミアリーグには「リーグ内にディビジョンがある」と言われているように、リーグ優勝以外にも上位4位以内でリーグ戦を終えることが出来れば、カネになるヨーロッパチャンピオンズリーグに出場する事が可能になるため、あくまでもチャンピオンズリーグよりカネにならない、しかも望みの少ないFAカップは捨てて、リーグ戦重視で行こうとしているのが、レスター戦の先発メンバーを見て分かる。
イングランドでは上位チームになればなるほど、(カネになる)リーグ戦を優先するチームが殆どで、FAカップを含むカップ戦は、時には二軍選手を実践で試す機会になったり、先発選手を休ませる機会になったりする。二軍選手でメンバーが埋められている時も多々あり、自然とカップ戦の価値は下がり観客も減っていくのは想像に難しくない。
僕も最近知った事だけど、以前に既に書いた通り、Jリーグではこの行為を認めてはいないようだ。観に来たファンにとって失礼になると言う意味なのかな。
ジムのスカイTVで観たマンチェスターユナイテッド対バートン・アルビオンの試合は0−0の引き分け。マンチェスターユナイテッドと互角で戦ってしまったバートン・アルビオン。
何度も言うけど、バートン・アルビオンはセミプロの頂点と言われているイングランド国内5部です。普段試合に出る事の無い選手を混ぜて挑んだマンUだったけど、後半途中からはルーニーとロナウドを投入させた程追い込まれた。
バートン・アルビオンの監督ナイジェル・クラフは、知る人ぞ知るあの監督ブライアン・クラフの息子だ。ブライアン・クラフと言えば、お金をかけないで自分のチームを強豪にしてきた、イングランドサッカー界で伝説の名監督。親父の血を引くのか、国内5部と言えど内容でも、時に個人でもマンUの選手を上回っていたサッカーをさせたナイジェル。もっと上のレベルで監督をするとか何とか早速言われている。
今回ホームで引き分けた、ナイジェル率いるバートン・アルビオン。マンUはレギュラーメンバーでは無かったとは言え、内容、結果ともに互角で戦える事が出来た。それほど、イングランドの国内5部のレベルは高いと言えるかもしれない。
ここで自分が言う「レベルが高い」とは、皆基本が出来ていると言う意味。そしてここで言う「基本」てのは、空中戦やボール際で必ず競ること、足を出すこと、走ること、蹴る事、止める事、タックルすること。単純過ぎるように聞こえるけども、試合する時にはこれからが凄く大事と感じた。プロだろうがセミプロだろうが、みんな強いし速い。
良い意味でも悪い意味でも、やるサッカーがどのチームも同じだから、これらの基本が出来ていれば、いくらマンUと言えど大差で勝てるような試合内容には中々ならないのではないかな。だからFAカップでディビジョンの違うチーム同士の試合を観ると毎回思うのだけど、「やる事」は殆ど同じだから、強さや速さでそこまで差が無い為、良い試合に「なってしまう」のか。
奇抜なサッカーやるクラブもあるけども、やっぱり伝統的な「イングリッシュサッカー」が主流だ。ボールを縦に蹴りこんで、「いかに空中戦で勝つか」、「いかにセカンドボールを拾うか」、「タックルに行くか」が重要になり、そこで差が出る。
この試合は引き分けなので、再試合を今度はマンUのホーム、オールドトラフォードで行うことになった。試合前にルーニーからサインを貰っていたバートン・アルビオンの選手。オールドトラフォードでマンUと試合出来るなんて一生の思い出になる事間違いないだろうな。


