昨日から今日にかけて、「ロナウディーニョはやっぱスゲエ」とか彼の凄さを改めて言った人は一体どれだけいるだろう。僕の周りにも既に昨晩の試合が終わった後、数人の人が「スゲエ!スゲエ!」と言ってました。
チャンピオンズリーグ、チェルシー対バルセロナの試合が昨晩あった。チェルシーのホームで行われた一戦目は、2−1でバルセロナの勝利。チェルシーは是が非でも勝たなければいけない大事な試合。なのに、チェルシーのあるイギリス人選手は、パスポート紛失で一人だけイングランドに残る羽目になったそうだ。流石です。
昨晩の二戦目は、ロナウディーニョの「やっぱスゲエゴール」と終了間際のチェルシーのペナルティで、1−1の引き分け。この二チームは去年のチャンピオンズリーグでも戦っていて、観ていて物凄く面白い試合をしてくれる、僕にとっては大注目のカード。
イングランドに居てサッカーやったり、見て来ているからか、バルセロナのサッカーを見るとやけに良く見えてしまうし、面白味が自分にはある。
その試合のあと、同じチャンネルで「The Truth About Referees」という番組がやっていた。
今夜もチャンピオンズリーグの試合、アーセナル対レアルマドリーを少し見ていても思ったし、プレミアリーグを見てても、主審の誤審が多い事がちょっと気になるここ最近。
人間の目では判断し難いオフサイドの判定とか、その国のサッカーの基準とか言ったレベルでは無くて、どこからどう見ても「おかしい」というような誤審のレベル。そりゃ、ロベカルもカンカンだ。
チェルシー対バルサの試合後にやってたその番組は、ワールドカップやヨーロッパ選手権などの世界大会や、イングランドのプレミアリーグで主審として笛を吹いていた(皆既に引退した)人たちのインタビューを混ぜて、サッカーの主審の真相を明かしていくドキュメンタリー。凄く面白かった。
自分がイングランドに来て、サッカー関係の仕事で絶対にやりたくないとまず思ったのが、試合の主審だ。
プレミアリーグでは、ファンの気に入らない判定でもした時には「くそ野郎!くそ野郎!」と合唱されるし、観客との距離が2メートルの所で仕事をする線審は、卑劣な罵声を近距離で喰らう。
僕らのプレーするグラスルーツレベルでは、観客の罵声はそこまでない代わりに、選手、監督やコーチなどベンチからの罵声が酷い。ちょっとでも自分のチームに不利な判定をした時には、ここでは書けないような、Fワード使いまくりの卑劣な罵声が連発する。
審判のレベルも勿論落ちるので、プレーも粗くなる。そうなると選手同士の喧嘩(このレベルではまだ喧嘩)も時々起こる。そんな時には止めに入らなければいけない主審。
そして極めつけは、日曜の午前10時半キックオフのサンデーリーグ(草サッカー)だ。これは凄い。線審はチームのおっさんコーチがやり、主審は一応資格を持っていると思われるような感じのレベル。目の見えていないようなおじいちゃんがやってた事もあった。用は審判は本当に適当なのだ。
そんな中では、もう凄い。観客やベンチからの罵声は減るのだけど、増えるのが選手同士の罵声。審判は結構適当だから、プレーは本当に粗い。ラグビータックルのやり合い、つかみ合い、蹴り合い。そしてそれで鎖骨を骨折したのは、正真正銘、この自分。
サンデーリーグレベルになると、選手同士の乱闘も多々起こる。そんな時には主審は止めに入らなければいけない。でも、大男のイギリス人同士の乱闘だから、もう止められない。そんな時は大男のチームメイトなどに抑えられる事になる。
どうしてイギリス人はあんなにどうしようもないほど喧嘩っ早く、血走っているんだろう。みんな、結構大の大人と呼ばれる人たちなのに。
「これがイギリスのサッカーだ」と言われてしまえばそれで終わるけど、酷いものはやっぱ何であろうと酷い。
その番組でやっていたのは、それだけに限らずそれよりももっと酷い、世界大会などで笛を吹く主審たち。プレミアリーグのピッチ上での罵声や、グラスルーツでのベンチからの罵声なんて可愛いものだ。
ヨーロッパ選手権やチャンピオンズリーグなどの大陸を又に駆けて行われる試合で主審する人たちは、例えばその判定が勝敗に関わるような物だったら、負けたチームのファンから、実家などに脅迫メールや手紙が何千通と来るらしい。
「お前を殺すぞ」と言った内容の脅迫が、二週間前に行われたチェルシー対バルセロナの試合の後で、チェルシーのDFを一発退場させた主審のところへ送られてきた事が話題になったばかりだけど、そんなのは頻繁にあるみたいだ。
そうなると被害は主審だけに留まらず、その家族や親戚にまで及ぶらしい。それを理由に主審を引退せざるを終えなくなったのか、インタビューを受けてたのは皆引退した主審だった。
あのイギリス人を相手にするのだから、イギリスで主審をするのは本当に大変な事と常日頃思ってる。試合やってても、「可哀想だな・・」と思うときも多々あるし。でも、番組内でも言ってたけど、選手を守るのは主審でもあるから、やっぱり適当じゃマズイ。冗談無しで、イギリス人にラグビータックルされたらホント鎖骨折ります。
そして、やっぱりイングランドで主審だけはやりたくない。


