偉大な英国、グレートブリトゥン(大英帝国)は、国民の健康維持の為そして、エリート選手の世界大会での活躍(国の名誉、利益)の為に、様々な方法で莫大な金額を国内のスポーツとフィジカルアクティビティに費やしています。
その金額は年間に大体、2.2ビリオンポンド(約4400億円)もの額になっている(19999/2000年)。その中の大体11パーセントを、1994年にスタートしたThe Natonal Lotteryと呼ばれる国の宝くじから集められています。このロタリーからの基金は大体年間に400億円くらいになる。
ちなみに、イギリスでギャンブルをする人の割合は選挙の投票率より高いらしい。ギャンブル好きなイギリス人なんですね。
TNLで集められたお金は、国が(国にとって良い結果を生み出すと考える)定める5つのカテゴリー(5 Good Causes)に分配され、その中の一つがスポーツだ。
このロタリーからスポーツへの基金は、スポーツへの参加率を高める為に始まったものなので、当初、基金の対象はCapital Projects、つまりお金を生み出したり、スポーツ人口を増やすような「施設の建設」などに限られていた為、コーチや選手、その他の直接の収益(Revenue Projects)になるような事には供給されなかった。
しかし、94年に始まったこのロタリーも時が経つに連れて、より効果的に効率よく使用されるように、その基準を変えてきた為、現在では直接の収益になるプロジェクトにもお金がいくようになっています。
その他、年間400億円の内、300億円をグラスルーツレベルへ寄付し、残りの100億円をエリートレベルのスポーツへお金を回すという計画を1998年に打ち出し、以降現在までそれできている。
このようにThe National Lotteryの基金は、イギリスのスポーツにとって重要な財源になっているわけだけど、その分配の仕方には少し問題があるようだ。
一言にスポーツと言っても、サッカー、ラグビー、水泳などなど色々ある。それら全てのスポーツに均等に分配されているかと言うと、そうではないんです。
例えば、TNLの400億円の内70パーセントが6つのスポーツに分配されている。そして、その6個のスポーツにどうして70パーセントもの割り合いで分配されているのか?何を理由に優先順位を決めているのか?正直、これらには明確な答えが無いのがイギリスの現状。
イギリスは階級社会であとはもう何回も言ってきているけど、お金持ちがやるスポーツとそうでない労働者階級がやるスポーツと分けて考える事も出来る。
ラグビー、クリケット、セーリングなどのマリンスポーツ、ゴルフ、スクオッシュ、テニスなどのスポーツへの参加率は、階級という観点から見るととても不均等であり、一般的にお金持ちのやるスポーツと言われている。一方、サッカー、バスケット、水泳、その他の参加率は階級問わず均等であり、社会階級的な疎外は無い(人種的な疎外がまだまだあるが)。
ロタリーがスポーツへの参加率を増加させるために始まったものだけど、まだまだ「お金がある人(選手)の給料の増加」的な働きをしているのが現状で、その目的を効率良く達成できていないようです。
結果、年間4400億円をスポーツと、その他の国民の健康に関連する物事へお金が分配されているにも関わらず、スポーツへの参加率はヨーロッパでも中位辺り(1999年)。
そして国民の肥満や不健康は依然、深刻な社会問題として残っている。スポーツだけに年間400億円の投資は、他の国からしたら羨ましい程だけど、まだまだ効率良く、効果的には使われていないのが現状という事だ。


