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2006年09月13日

もう一つのテロリズム

今年もこの時期になると「911」関連のドキュメンタリー番組の数々がここイギリスで放送されている。イギリスのドキュメンタリー番組はその質が本当に高く、見てて実際面白いんだけども、やっぱり「テロ」や「911」の話しになると、その見方は一つに偏る。

現在北アフリカのスーダンに住むお友達のユミさんが、9月11日を迎えてスーダンからこんな日記を書いていた。以下、ユミさんのブログから。


昨年ニューヨークへ行く機会があった。
ワールドトレードセンター跡地は工事中で、その周りにはたくさんの観光客、賛美歌を歌う人たち、無数のメッセージが壁に貼られていた。

「忘れてはいけない!」と。

テロリストのイメージはターバンを巻いた男たち。

遡って、1998年8月21日、アメリカは、タンザニアとケニアの米大使館爆破への報復とテロ抑止として、アフガニスタン、スーダンに対し、巡航ミサイル・トマホーク100発を発射し、計7カ所を攻撃した。それも突然。

スーダンの首都ハルツーム市内の薬品工場周辺では数十人の死傷者が出た。アメリカは「テロの首謀者がウサマ・ビン・ラディンだという“明白な証拠”があり、過去のテロ攻撃と今後のテロ計画の情報をもとに、スーダンの工場に化学兵器製造の疑いがある」ことを根拠にした。

その薬品工場は私が住んでいるところから、遠くないところにある。ほんとにただの薬品工場だったそうだ。そしてその廃墟はいまだそのまま。建て直しをするお金なんてないだろう。誰も賛美歌なんて歌ってない。黙祷をする観光客もいない。

今日、ワールドトレードセンターの悲惨な出来事を、繰り返してはならない人類の過ちとして、思い出す人は世界中に多くいるだろう。

私も、犠牲者の方々には心からご冥福をお祈りする。忘れちゃいけないとも思う。

じゃあ、8月21日、誰がアフガニスタンとスーダンの犠牲者を思っただろう。

命は奪うものでも、奪われるものでもないはずなのに。

Yumi@Sudanより「9月11日に思うこと」。


物事にはいつも、一つ以上の見方がある。それも忘れちゃいけない。

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「Yamatogokoro.com」は、イングランドのサッカーセミプロリーグ(通称ノンリーグ)でプレーしながら、ロンドン大学バークベック校修士課程にてスポーツマネジメント&サッカービジネスを学ぶ著者による「イングランドサッカー留学日記」です。スポーツ、またはサッカーをピッチ上(選手として)とピッチ外(学問、ビジネスとして)、そして一ファン(消費者として)からの視点で語っています。続きを読む・・・。

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これは2006年09月13日 23:36に投稿された日記です。

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