今日は丁度良くリーグ戦のスケジュールも入っていないので、スーツでばっちり決めて、まだ夜が明ける前に家を出発しチチェスターまで大学の卒業式に出席してきた。
久しぶりにスポーツマネジメント学科のクラスメイトと再会。ガウンとハットを被り、卒業証書授与式を近くのシアターで終え、最後に外でクラスメイト皆でハットを飛ばして、別になんの感動も無しに卒業式はあっけなく終了。
こんなもんかと思いながら、俺はそのまま友達に会いにポーツマスへ。久しぶりのポーツマス。ビール腹の酔っ払い、三本ラインの不良軍団、ヤク中・・・・俺の第二の故郷は何ら変わりなかった。
もうちょっと長居したかったけど、ロンドンへの最終電車が22時28分発だったので、それに間に合うように友達と別れ駅に向かった。それを逃したら家に帰れなくなるので。
しかし時間通りに駅に着いたものの、なんとその最終電車がいきなりキャンセルになってしまった。何が起こるか分からないイギリス。ここでもその力を発揮してくれた。
人っ子一人居ないような駅でしばらく途方にくれたが、どうにかしようと駅に備え付けられているヘルプポイントを押して、電車会社の人間と話した。そして事情を説明したら、ロンドンまでタクシーをアレンジしてくれると言う。勿論無料。
30分くらいでタクシーが来てロンドンへ向かった。その運転手が大のポーツマスファンで、ロンドンまでの約1時間ちょいの間サッカー話しで盛り上がった。
先シーズンの終わりごろ、ロシアの大富豪の息子か何かが新しくポーツマスFCのチェアマンになって以来、ポーツマスFCは金銭面での力を付け出した。そのせいもあってか、ポーツマスFCは今シーズンここまで調子良すぎると言っていいほど、良い。
ところで、何が彼らをチェアマンにさせたがるのか。
そのモチベーションって一体なんだろう?と運ちゃんに聞いてみたら、運ちゃんは、
「エゴだろう」って。
サッカークラブに投資して利益を上げる事は簡単な事では無く、それが出来ているのは90以上あるイングランドのプロクラブの中でも、少数だ。
お金が余れば、それを何に使うかは人それぞれ。利益が上がらないのを分かっているのにそれでもサッカークラブに費やす。
スタジアムを埋め尽くす何万人ものサポーターが、自分の名前を叫びながら大合唱してくれる。その快感がチェアマンをモチベートさせるのさって運ちゃんは言ってた。
スポンサー企業は、クラブにお金を払う代わりに宣伝する場を得るが(その効果が果たしてどれだけあるのかは分からないが・・・・)、チェアマンが得るものは宣伝の場でも何でも無い。
日本にも、そのようなサッカークラブにお金を使ってくれる道楽人間が現れるようにならないかな。少なくとも今の時点では、日本のサッカークラブのチェアマンになっても、イングランドのような快感は得られない。
だったら、「希望」ってのはどうだろう。
日本人は、馬のオーナーにはなるし、宝くじにもお金を使う。利益を得る確率が殆ど無いと分かっていながらも、それらにお金を費やしてしまうのは、心のどこかに「当たるかも」っていう希望があるからだと思う。サッカークラブの経営もよりプロフィタブルになったら、投資してくれる人間が増えるんじゃないか。
それか、イングランドのような「チェアマン」的な存在が無理だったら、やはりサッカーを通してお金を集めるしか無い。
タクシーに乗ってロンドンに着いたのが夜の1時。そこから家まではナイトバスで1本なんだけど、悪夢は電車のキャンセルだけでは済まなかった。
そのナイトバスが途中で二回も壊れたのだ。二回目なんて、バスの乗車口のドアが「バコッ!!」って完全に取れてしまう始末。合計1時間くらい足止めをくらって、3台目のバスでようやく家に到着。時計の針は3時を周ってました。


