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2006年11月28日

スタジアムを最大限に利用する為に

今日のサッカービジネスセミナーのゲストスピーカーは、ビシネスコンサルティング会社であるデロイトスポーツビジネスグループからMark Roberts氏を迎えて行われた。プレゼンテイションのタイトルは「Stadium Development: Revenue generator or cost burden?」

デロイトのスポーツビジネスグループは、毎年「Annual Review of Football Finance」と言うイングランドサッカークラブの経営内容が事細かく書かれているファイナンシャルレポートを発行していてとても有名。

ちなみにこのレポートは普通に買うと400ポンド(9万円弱)します。俺は去年チチェスター大学に通っていた頃に学割で買ったので30ポンドで手に入ったけど。。その差はかなり大きい・・・。


クラブにとってスタジアムはとっても重要な収入源。その大事な収入を生み出すスタジアムを、最大限に利用して収入を増やす事がスタジアム利用の上で一番大事な事だ。と言うような内容の話しが主だった。

世界中のサッカークラブを見渡していても、マッチデイ収入(入場料など)のトップ20クラブは全てヨーロッパのクラブで埋まっている。その中にイングランドプレミアリーグのクラブは5クラブも入っている。

ちなみにトップ五位は上から順に、マンU、チェルシー、バルサ、レアル、アーセナルという感じ。イングランドプレミアリーグ全体のマッチディ収入はヨーロッパリーグの中でもダントツに一位を走っている。

プレミアリーグクラブのスタジアム利用率は高く、例えば04・05シーズン、マンUは平均で99.5%の利用率を誇っている。これはつまり、約9ヶ月続くシーズン中で毎試合ほぼ満席になっているという事。平均観客数は67871人と凄まじい。。

プレミアリーグ全体の平均は94.2%とこちらも高い。これが一つ下のリーグ(国内2部から4部までの平均)になってしまうと58.4%に落ちてしまう。それ程プレミアと下部リーグの差は大きい。

サッカークラブのスタジアムは、主に毎週一度か二度くらいの試合日に使われ、その際に大事な収入源としての役目を果たすけども、他の一般のスポーツスタジアムは、大きな大会(オリンピックなど)の為に造られたものの、大会後の利用プランが無く、大赤字を出しているところが世界中にはいっぱいあるんだって。

プレゼンでマークが例に出してくれたスタジアムは皆、大会後の利用者(サッカークラブなどがターケッドにされる事が多い)との交渉に失敗して、利用率が低くなり赤字になっているケースが多かった。

その中で唯一ポジティブなケースとして、プレミアリーグクラブ、マンチェスターシティのCity of Manchester Stadiumを出していた。これは2002年のCommonwealth Gamesの為に造られ使用され、大会後はマンシティが利用者になってくれて、赤字も無く、成功しているとの事です。

利用者を見つける事も一つだけど、その他の方法としてスポーツ以外にも多目的で利用可能なスタジアム設計なんてのもある。スポーツに限らず、コンサートなどのイベントの為の利用などなど。それには、テクノロジーの発達も大きく関わってくる。

最近では、プレミアクラブのウェストハムがアイスランド人ビジネスマンのEggert Magnussonに買収されたけど、この買収の裏には、ウェストハムが2012年のロンドンオリンピックで使われるオリンピックスタジアムの大会後の利用者になるという話しがあるみたい。

Eggert Magnussonの他にもう一人クラブオーナー候補のKia Joorabchianというイラン人がいて、(クラブオーナーになる為に)彼がアルゼンチン代表コンビのテベスとマスケラーノを獲得してきたんだけども、それが突然この状態になってしまった。

(ちなみにテベスとマスケラーノの移籍にはチェルシーのオーナーであるアブラモヴィッチが裏で関わっているとの事・・・・。なんだか最近ロシアが怖い。)

オリンピックスタジアムの大会後の利用者になる事を約束に、Eggert Magnussonはオーナーになれたのか??なんて憶測も立たなくない。

それでも、もしそれが実現した場合、プレミアクラブ初の陸上トラック付きの試合が実現してしまう。これは正直、観客からしたら溜まらない事態だろうね。

ちょっと話がずれた。

って事で今日のセミナーは一時間ちょっとで終わったので、練習に行く前に全て聴く事が出来てました。

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「Yamatogokoro.com」は、イングランドのサッカーセミプロリーグ(通称ノンリーグ)でプレーしながら、ロンドン大学バークベック校修士課程にてスポーツマネジメント&サッカービジネスを学ぶ著者による「イングランドサッカー留学日記」です。スポーツ、またはサッカーをピッチ上(選手として)とピッチ外(学問、ビジネスとして)、そして一ファン(消費者として)からの視点で語っています。続きを読む・・・。

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これは2006年11月28日 23:28に投稿された日記です。

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