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2006年12月12日

「FCバルセロナのマーケティング」@早稲田大学

イギリス時間の11日午後1時にロンドンヒースローを出発してきた。ヴァージンアトランティックのVIPラウンジ内で働いている友達が、今回特別にラウンジへ僕を招待してくれて、今までにない程豪華な時間を空港で過ごしてしまった。

黒のスーツに身を固めた男性が僕をラウンジへご丁寧に案内してくれた。こんな接客もイギリス国内で受けられるんだぁ、とまずいきなり感心。

バーでモヒートを飲みながらゲートインまでの時間を豪華にVIPラウンジで過ごす。気分はちょっとVIP.

11時間の空の旅も、大学の課題と映画であっという間に終わり、成田へ無事到着。入国審査を終えて、ラゲージを取り、さあ家へ帰ろう!という気分でいざゲートを出てみたら、なんとそこには何百人という「おばちゃまたち」が群れのようにいた。

ちょこまかちょこまかしているおばちゃま達に手を焼く警備員。ゲートの目の前にはカメラも数台・・・。なんじゃこりゃ?!って感じ。え、まさか僕のお出迎え?なんて気が冗談じゃなく一瞬過ぎったほどだ。

時間はまだ朝の10時。普段ならし~~~~んとしている成田空港の出国ゲートなのに。。

その数は後から知ったけど3000人程だったらしい。ラゲージを乗せたカートを引いてた俺は身動き不能な程。もうおばちゃんたちはキチガイのようにエキサイティッドしてて、カートを引く長旅でお疲れの人間なんてお構いなし。

どうやら聞いたところによると、有名な韓国人俳優がその日に到着するとの事で、この人達はそれをお出迎えに来たよう。売店のおばちゃんに聞いてようやく何が起こっているのかが分かった。

それにしても、日本について一番最初に見たものが「あれ」だったのには、残念だったなぁ。。一気にテンションガタ落ち。これが日本か?!初めて来た海外からの人間には絶対に見せたくない光景でした。

その後、実家へ帰り、そのまま今度は早稲田大学の東伏見キャンパスへ行ってきた。

FCバルセロナからマーケティングオフィサーのカルサダ氏を招いて講義が行われるとの事だったので、出席してきた。帰国数日前にこの話しを聞いて、行くしかない。と思い、ヒースローで買ったレッドブルを片手に寝不足のまま行ってきました。

約二時間に及ぶ講義は、とても面白い内容も物だった。プレゼンが本当に興味深いものばかりで、正直今年の二月にバークベックへ来られたソリアーノ氏のものよりも自分にとっては面白かった。

バークベックで講義となると、言えないような物もたくさんあるのかな。プロモーションも凄く、メディアにも大きく取り上げられていたので。

サッカークラブで成功する為には、やっぱり試合で勝つ事が最初のプライオリティーに来ると言っていた。バルサとしては、試合に勝つ事が何よりも重要だって(いわばwin maximization)。そこでファン層を拡大していって、収入を増加させる。そして、この後に来るのが、(以前のバルサ経営と現在のそれの異なる部分でもある)ファイナンスマネジメント。

バルサは人件費を収入の55%以下にする事が一番重要だって言ってた。その数値は他(イングランドなど)と比べるととても低い数値であるのが分かる。

人件費とピッチ上での成功の間にはポジティブな関係がある(費やせば費やすほど、リーグ順位は上がる)ので、それを考えると、凄く巧みにピッチ上とピッチ外をバランス良く経営しているのが分かる。これがどれほど難しい事か・・・・。

利益を最大限にする為にファイナンスマネジメントをしなければいけないと言っていた。ここで俺は矛盾していると思ったんだけど、最初に「試合に勝つ事が一番重要だ」って言っていたのに、ここでは「利益を最大限にする事」と言う言葉が出てきた。

その二つは同時に起こりえるものなんですか??

プレゼンの後に質疑応答の際に、この質問をぶつけてみたんだけど、カルサダ氏の答えは「両方重要だ!」でした。

う~ん、なんか曖昧な答え。まぁ、俺の考えるに、クラブは利益を最大限にはしていないと思う。カルサダ氏は「最大限」という意味でmaximizeという言葉を使ったのでは無いと思う。「利益を作る」と言う意味だったのかな。きっと。

本当はもっと議論してみたかったんだけど、自分だけにそんな長い時間を費やしても悪いので、そのあたりで止めておいた。


プレゼンは本当に自分にとっては興味深いもので、その中でもここで書いておきたいなと思った事が、今年から胸のスポンサーになったユニセフとの事について。

名前は挙げなかったけども、ユニセフ以外にもスポンサーになる候補がいくつかあったようなんです。

「それらの候補と契約すれば、収入アップに繋がった、より多くのお金を払ってくれただろう。でもクラブの理念に合わないので、収入よりも大事な理念の方(ユニセフ)を選んだ」という事を言っていた。

バルサの収入の0.7%がユニセフへ渡っているんだって。スポンサーになったらスポンサー側がクラブへお金を払うのが普通だけども、バルサの場合は逆。金銭的な見返りは無しという事なのか???

プレゼンの最後に、あるCMを見せてくれた。それは全世界で放送されているユニセフのCM。国連児童基金であるユニセフのCMは、無料で放送することが出来るんだって。全世界へ宣伝するのに、無料で出来てしまう。

さて、このCMを見せてもらったけども、その半分くらいはバルサで埋められていました。あれ?これ一体なんのCM?バルサ?ユニセフ??

巧いなぁ、とっても。なんて思いながら見てた。確かに、ユニセフからは直接金銭的な見返りは無いけども、このCMがどれだけの効果を生んでいるのか。CMコストがタダで。

バルサで働く人達から必ずと言って良い程出てくる言葉が、「more than a club」とか「お金儲けよりも社会貢献」って類。今回もこのキーワードを強調していた。

レッドブルの効き目があって、どうにか集中してプレゼンを聞くことが出来ました。

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「Yamatogokoro.com」は、イングランドのサッカーセミプロリーグ(通称ノンリーグ)でプレーしながら、ロンドン大学バークベック校修士課程にてスポーツマネジメント&サッカービジネスを学ぶ著者による「イングランドサッカー留学日記」です。スポーツ、またはサッカーをピッチ上(選手として)とピッチ外(学問、ビジネスとして)、そして一ファン(消費者として)からの視点で語っています。続きを読む・・・。

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これは2006年12月12日 23:29に投稿された日記です。

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