毎週火曜日はSean Hamil率いるThe Economics and Governance of Professional Footballの授業の日。ここ最近急激に冷え込んできたロンドン。今日も昼から図書館に篭り18時から始まる授業へ行ってきた。
はっきり言って、この授業は面白い。自分はサッカーの経済学が結構好きらしい。
イングランドとスコットランドのサッカー界は、果たして利益を生み出すようなリーグになりえるのか?って毎回そんな事を考え、議論しながら授業が進む。3時間なんてあっと言う間。
イングランドのプレミアリーグは、選手の移籍金を省いた場合、全体的に利益を生んでいるリーグ。でも、選手の移籍にお金を使ってしまうので、結局のところ全体的に最後に残るお金はマイナスになってしまう。
その赤字額は2001年2002年シーズンだとマイナス137ミリオンポンド(約300億円)。でも、一応のところ、この額は年々減ってきていて、2004年2005年シーズンにはマイナス78ミリオンポンドまで下がっている。
ちなみに、下部リーグだと、様々。プレミアの一つ下のチャンピオンシップリーグは、逆に額が増えている。2004年2005年はマイナス65ミリオンポンド。
これから分かるように、要はサッカーそれ自体はお金を作る事が出来ない、利益を上げられないものだという事。毎年赤字を作る。そして足りなくなったお金を、銀行やお金持ちの寄付者から借りる。そして来年また赤字を作る。そしてまた借りる・・・・。
この繰り返しで、イングランドのサッカー界は生き延びてきているようだ。なんか、いつまでも親からお金を借り続けている息子みたいなもんだ。
だから、結果借金地獄となる。スコットランドなんかだと、その借金の額が年間収入の4倍を越えているクラブもある。つまり、返せる訳が無い。
利益を作らなくても生き延びていけるなんて、プロフェッショナルとは名だけのものだ。と言われている理由もようやく分かった。
でも、一つ疑問。なんで利益を作る事が出来ないのが、駄目な事なんだろうか?イングランドの場合、生き延びていけるならそれで良いじゃないのと、俺は思ったりするけどね。仮に、移籍金を「投資」と考えたらどうだろう?移籍金を考えなければ利益を生んでいるんだから、OKでないの?
ここでショーンは言う、「お金の借りどころが寄付者や身内の人間だったらまだOK!でも、これが銀行とかだったらマズイんだ」と。だから破産や経営の見直しに追い込まれるクラブも出てくる。
まあでも、移籍金を省いた時点でも赤字を出しているクラブも多々あるので、それを考えたら確かにマズイとなるなぁ。
イングランドのサッカー界が利益を生みえ出せない理由は様々なところにある。サッカーというスポーツの特性、リーグ構成、アブラモヴィッチの出現などなど。
この授業を通してちょっと考えた。もし、日本のサッカー界が利益を作れるようなリーグになったとしたら、サッカー界に投資してくれる人間が増えるかもしれない。そしてサッカー界にお金がもっと入ってくるかもしれない。
宝くじ、パチンコ、競馬のように、「もしかしたら当たるかも\\\」って考えが少しでも頭の中、常識として存在出来たら、人はお金を費やしてくれるかもなぁ。
イングランドには、日本とは違いサッカー愛好家の大金持ちが腐る程存在していて、そういう人間が趣味感覚でどんどんサッカー界にお金を費やしてくれる。それはプロリーグでも、ノンリーグでもサッカーをしていると良く分かる。そんな手助けもあって、こんなに環境の良い中で、サッカー好きな人間は楽しむ事が出来てしまう。
日曜日、友達と飲んでる際に言われたんだけど、パトロンという概念はヨーロッパから生まれ、ルネッサンス時代に芸術が発達したのもパトロンのお陰らしい。きっとヨーロッパではそういう後援者って普通の事なのかも。
やっぱり日本のサッカー界にはもっとお金が欲しいと思う。じゃあどうやってそのお金を生み出して再度、サッカー界に還元しようか。それが、俺がそのうち成し遂げたい事なのだ。


