イタリアのプロサッカーリーグの試合中に、サポーター同士の争いから警察官が一人亡くなった悲惨な事件から早くも、無観客試合という形でセリエAは日曜日に再開した。当初は全てのスタジアムが規定を満たすまで、中止するという事だったけども、サッカーはイタリア国内で3番目に大きな産業だけあり、中々簡単にそういう訳にもいかなかったのか(The Sports Economistより)。
イングランドでも、このようなスタジアムの悲劇はこれまでの歴史の中で数々あり、その結果、現在のような全てが観客席付きのスタジアムへと一気に全て建てなおされた。
それまでは、プロサッカーの試合も、現在のノンリーグ(セミプロ・アマチュアリーグ)のように立ち見席(テラス)での立ち見が主流で、年配のファンやサポーターなんかは今でもこの立ち見を好む人も多い。
これら立ち見を好むファンは、何年も何年もスタジアムにテラスを再導入する為の運動を続けていて、最近になってようやく政府レベルまで話がいったよう。
このイングランドサッカー界のスタジアムの変身は、チケットの高騰に繋がるので観客数の激減に繋がると当初見られていたけど、以降これまで観客数は鰻登りで、実際は大成功だった。ファンは新しいモダンなスタジアムを好んだ。
そして、全て観客席になった事でサポーターも暴れる事が出来なくなり、家族連れのファンが増え、ファン層もそれまでの労働者階級の男性から、中流階級の人々や家族連れへという感じで変わって行った。
結局、観客数を上げるという面で、スタジアムの変貌は大成功だった。
では、観客数激減中のイタリアサッカー界は、この事件を機に何をするのか。そして、今まで似たような事件があったにも関わらず、何故にクラブやサッカー界は何もしてこなかったのだろう。
ある経済学者さんは、「サポーターの暴動も、一種の試合中の(相手チームへのプレッシャーとなる)ホームアドヴァンテージになるからさ」と言っていたけど、クラブと政治が密接しているセリエAでは一理あるかもしれない。


