1990年代後半からヨーロッパでは、エリートクラブだけでプレイされるスーパーリーグという真新しいサッカーリーグの構想が持ち上げられている。これは現在のUEFAチャンピオンズリーグとは全く関係無く、エリートクラブが集まって勝手に作ろうとしているものなので、何かある度にUEFAに圧力をかけている。
要は、「俺たちの要望に答えてくれないのなら別に良いよ。俺たちだけで新しいリーグ勝ってに作っちゃうからさ」とUEFAを暗黙に脅している。その結果、UEFAチャンピオンズリーグのリーグ構成など、エリートクラブの要望通りになってきた歴史がある。
UEFAとしては、そんなリーグを自分達の管轄外の場所で勝手に作られてはとても困る。UEFAチャンピオンズリーグというマネーメイカーを失ってしまう事になるのだから。
でも、シマンスキ教授なんかはこのスーパーリーグを推薦していた。国内リーグのクラブ間の差を付ける一番の要因になっているUEFAチャンピオンズリーグよりも、昇格降格の無い、閉ざされたアメリカ式のスーパーリーグの方が、経済的に見て良いとの事らしい。
そして、UEFAはプロモーターでもあり、同時に統括組織でもあるが、これも良くないと言っていた。ヨーロッパサッカー界を統括する一方、チャンピオンズリーグというブランドもプロモートしていかなければいけない事が、結局は上に書いた、CL構成の変更とかに繋がると見ている。
BBCニュースで、スポーツ省のRichard Caborn氏が、サッカーのガヴァナンスの必要性と、そのUEFAの批判を主張していたが、サッカーを救う為に、近頃この政治が介入するガヴァナンスというのが騒がれている。
商業主義であるアメリカのスポーツとは違い、ヨーロッパのスポーツは政治と深い関係に今まである。
選手移籍の自由化、外国人枠の排除など、ヨーロッパサッカー界のルールも色々と変わってきた。これら皆、サッカーは「経済的活動である」とみなされた故に一般のビジネスと同じように扱われるようになった結果。
EU圏内では、労働に関して移動の自由が認められているので、当然サッカー選手の移籍も自由化されるべきとかそういう事。
でも、今現在この「政治が介入したガヴァナンスが必要である」と言われるようになってしまった理由の一つとして、「サッカーを普通のビジネスと同じように扱ってしまった」事があると思う。
前にも言ったけど、スポーツは一風変わった経済だから、普通のビジネスでは違法となってしまうような行為(例えば、選手の給料の上限など)も必要になってくるのではなかと思う。つまり、何を持って「経済活動」とみなすのか。
その辺りはまだ曖昧な部分なのか。


