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2007年02月19日

物事へのアプローチの仕方次第で結果も変わる

一学期に受けたクリスティーン・オートン教授のリサーチメソッドは、自分にとって衝撃的だった。その授業内容と言うよりも、クリスティーンの言った事に衝撃を受けたと言った方が合っているのかな。この授業を受けた事により、何だか今までよりもまた一段と視野や、見解が広がった気がする。

このモジュール(教科)はSPSSの使い方や、その他リサーチについて学ぶものだけども、最初の数週間は主に哲学的な事を学んだ。

クリスティーンが100人以上の生徒の前でまず言った事が、「この世に存在する全ての情報やデータ、調査結果を見る時は、まず全て疑ってかかりなさい。軽々しく信じては駄目。」という事。

ある一つの物を見るとき、自分の見方次第でその結果が大きく変わってくる。

例えば、「サッカークラブは(利益を生み出す事を一番の目的にしている)利益追求主義(Profit Maximizers)か(利益は忘れて、試合に勝つ事、観客数を最大限にする事を一番の目的にする)効用最大主義(Utility Maximizers)かどちらか?」という問題をリサーチする時。

一つの物事に対してのパラダイムは、その方法論(アプローチ)によって変わってくる。

極端な例えで言えば、上の質問に対して、クラブのファイナンスを見た場合、答えは「利益追求では無く、効用最大主義である」という結論になる場合が多くある。なぜなら、赤字ばかりだしているから。

しかし一方、例えばクラブオーナーに直接インタビューして、仮にオーナーが「いいや、うちは利益追求しています」って言ったら、その研究の結論は、ファイナンスという事実を見た時とまた違ったものになる。

前者のような数値的なデータに頼ってアプローチをする人たちは、基本的に「事実」が全てと考える。人間の行動を、科学的な(植物などの)観察と同じように扱う。

一方、後者は、「人間の行動なんて科学の法則が当てはまる程、そんな単純な物ではありませんよ。」と主張し、主に数字以外で表されるデータに頼ってアプローチする。

だから、この世に存在する常識なんかは、また違うアプローチをしてみたら、まったく異なる結果になる可能性があるということ。

あるイングランドのプレミアリーグクラブが、ある有名選手を獲得した。でも、その選手は全然使われず、飼い殺し状態。そのクラブの監督は、ある海外の(サッカー選手も所属する)スポーツマネジメント会社の株主でもあった。その獲得した選手も、そのスポーツマネジメント会社に所属する。

ボルトンが何故に中田選手を獲得したのかも、未だ自分は理解出来ない。

日本の納豆事件も、イギリスで最近ニュースになった、食料品に書かれている「より健康的な!」とか、糖分、脂質、タンパク質、炭水化物などの量のラベルの実際の量との違い、多く売るためのトリックなど、そういうものでさえ、軽々しく信じる事は出来ない。

お菓子の中に芋虫が入っていたのも、真実かどうか本当は分からない。ただニュースで聞く事しか知らないのだから。

その逆で、知るべき事を、実は自分達は知らされていない可能性もある。

はなっから軽々しく目の前の情報、どこかで聞いた情報、このブログで自分が言っている事なんかも含め、信じてはいけないと。クリスティーンの授業ではそんな考えを自分の頭により一層植え付けてくれた。

それ以降、また新しい価値観が備わり、今まで注意しなかった部分に注意して生活するようになった。この世の中、どこで誰がどんな事をしているかなんて分からないなぁと感じる。

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「Yamatogokoro.com」は、イングランドのサッカーセミプロリーグ(通称ノンリーグ)でプレーしながら、ロンドン大学バークベック校修士課程にてスポーツマネジメント&サッカービジネスを学ぶ著者による「イングランドサッカー留学日記」です。スポーツ、またはサッカーをピッチ上(選手として)とピッチ外(学問、ビジネスとして)、そして一ファン(消費者として)からの視点で語っています。続きを読む・・・。

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これは2007年02月19日 08:48に投稿された日記です。

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