昨日のBBCニュースでも取り上げられていたけども、中東とヨーロッパのビジネスマンによるあるグループが、つい最近降格が決定したばかりのチャールトンFCを約100億円で買収するという話が持ち上がっているらしい。
この話のどこまでが本当かどうかは分からないけども、ここまできたらもう確実に言えるのは、今現在、イングランドサッカー界(特にプレミアリーグ)は海外からのビジネスマンによるクラブ買収が流行りになっているという事だ。
一体なんなんだろうこの動きは。この急な流行の裏には何があるのだろうか。なぜ、今海外のビジネスマン達はプレミアリーグクラブを買収したがるのか。その理由は本人達しか分からないが、ある程度の憶測はたつ。
もともと、イングランドのサッカークラブは、そのサッカーの持つ効用(つまり社会貢献だとか)を最大限に生かすためのものだった。地元にプロサッカークラブがあるのと、ないのでは、大きな違いがある。これはきっと日本でも同じ事だと思う。
その(社会貢献)の為には、惜しみなくお金を費やしますよと言うのが、要はサッカークラブのオーナーさん達である。このオーナーさん達は、他のビジネスで成功した資産家だ。
だから、もともとはサッカークラブのオーナーとは、プロ、アマ限らずに、そこから金銭的な利益を求めてはいない。金銭面ではない利益(名誉だとか)は、求めている人もいるかもしれないが。
そんな趣味感覚だったサッカークラブも、価値が生まれてしまったがゆえにいつのまにかビッグビジネスになってしまった。
さて話を戻して、現在のイングランドプレミアリーグも、マンチェスターユナイテッドは別として、利益の上がるものではない。つまり、オーナーさん達は、サッカークラブを持つことから何の金銭的利益も得てはいないということ。
ではなぜ、今海外のビジネスマン(特にアメリカ人)がそんな利益の上がらないプレミアリーグクラブを買収しようとしているのか。
一つは、金銭的な利益は無しにして、ただただ「プレミアリーグクラブのオーナーになりたいから」という事が考えられるけども、(アメリカで)既にスポーツビジネスで利益を上げているような人が、わざわざ借金をしてまでもプレミアリーグを欲しがるだろうか。そうは思えない。
それに今回の買収話は「グループ」によるものときたものだ。グループで金銭面以外の物を目的にしているとは思えにくい。
やっぱりこの流行の裏には、「お金目当て」があるという事が一番言えると思うし、スポーツ経済学、スポーツビジネスの文献で必ずと言って良い程、その名前が出てくる出てくる伝説のシマンスキ教授(自分が死ぬ前に会っておきたい人物の一人でした)もそう言っていた。
何が言いたいかと言うと、彼ら海外からのビジネスマンはこれから先、イングランドのプレミアリーグが利益の上がるものになると見込んでいるに違いないという事。それを見込んで今、必死になって我先にクラブを買収している。との勝手な憶測。
プレミアリーグのサッカーは簡単に言えば、イングランドの人々だけでなく、今では世界中の人々がお金を払ってまでも注目している価値といえる。
そしてその注目度は最近では、国内よりも海外の方が断然早いスピードで上がっている。これはTV放映権の収入が、現在では国内よりも海外の方からどんどん入ってきている事から言える。つまり伸びしろは国内よりも海外の方があると言うこと。(その事についての問題はリヴァプール大の矢島さんのブログ記事参照)
ちなみにある話によると、日本のテレビ局はプレミアリーグの放映権の馬鹿高さの為に手が出なくなり、この先日本でプレミアリーグが観れなくなってしまう可能性があるらしい・・・・。日本側としては、もう少し放映権を下げて欲しいとのこと。
では、この先どうやったらプレミアリーグクラブが利益の上がるようなものになるのでしょうか。伝説のシマンスキ教授(もう一度言ってしまうが、自分が死ぬ前に一度会っておきたかった人物の一人)は、利益が上がらないのは、昇格降格システムが存在しているからだと主張。
では、昇格降格システムはヨーロッパサッカーの伝統的なシステムであるからそれを変えるわけにはいかない!!と断固たる考えがある世界で、この先、昇格降格システムが消滅するなんて事はあるのか。
最初は、そんな事が起こる訳無いと思っていたが、よくよく考えてみたらありうるかもしれない。サッカー協会よりも確実にパワーを付けてきている各サッカークラブ。仮に、昇格降格を無くしたいという需要が高まったら、起こりうるかもしれない。
そして、そんな事を見越して彼らビジネスマンは、今のうちに行動を起こしているのかも。彼らビジネスマンの先見がどんなもんなのか見所ですね。


