今週のスポーツビジネスセミナーのゲストスピーカーは、アメリカからやってきたNFLの元放送ダイレクターのディック・マックスウェル氏。今週の日曜日28日に、ウェンブリーでNFLの試合(リーグ戦をイングランドで行うのです)が行われるので、その関係でバークベックに来て講義を行ってくれました。
重鎮が来るという事で、講義を聴きに来た人の数も、いつもより少し多かったです。
がしかし、講義の内容自体は正直言って、本を読めば誰でも手に入るようなものだったので、少々期待はずれでした。あんだけ期待させるような内容の招待メールが届いていたのに・・・・。
NFLには、クラブ間の格差を無くす為に、クラブ間での収入分配や給料に上限を置くなど、様々な規制が存在しているといった類の話だったのですが、それは日本語の本でも分かる事なんですよねぇ。。。
しかし、ついつい眠りに落ちてしまった俺の目を覚まさせ、その後脳みそを活性化させてくれたのは、質疑応答時間に飛び出たある聴講生の一人の質問でした。
「NFLは、世界にライバルリーグが存在していないから、選手の労働市場へ規制をしいても成功したリーグであり続ける事が出来るのではないですか?」と彼女は質問したのです。
その質問に対して、マックスウェル氏はイエスとも、ノーとも言っていなかった(要は濁していた)のですが、鋭い質問だなと思ったのです。
これがサッカーの場合だとして、例えばイングランド。もしプレミアリーグが、選手の給料に上限を置いたり労働市場に規制を設けたとしたならば、(経済学的に考えて)一流選手はお金の一番もらえる所へ行くので、選手はイタリアやスペインへ行くだろうという事です。
そうなれば、プレミアリーグの人気は間違いなく落ちる事でしょう。
その上限が、イタリアやスペインその他の国の給料よりも低い場合のみの話だけど。
サッカーは世界で一番人気、そして競争率の高いスポーツなので、成功したければアメリカのスポーツのように(クラブ間の格差を無くす為の)社会主義的な規制をしくことは不可能では?という事です。
クラブ間の格差を無くす為、全体的な利益を上げる為に、アメリカは労働基準法に反する様々な規制をスポーツ界に取り入れているけども、それはアメリカのスポーツは他国にライバルが存在しないから可能なのではないか?
確かJリーグにも、新人選手に対しては給料の上限があると思うけど、Jリーグでプレーする日本人選手にとっては、給料が下がってでも欧州でプレーしたいと思う修行魂の方が欧州移籍の動機として先に行っている事も考えられるので、必ずしもそのセオリーが当てはまるとは限らないけども。
それがまたスポーツビジネスの面白いところか。


