イングランドがクロアチアにホームで2-3で負けて、1994年ぶりにヨーロッパ選手権の出場を逃してしまいました。よって、クロアチアとロシアが予選通過で来年の6月にスイスとオーストリアで行われる大会へ駒を進めました。
このイングランド代表チームの敗退によって、イングランドではある議論が再燃しているのだけど、その議論が、イングランドの国内1部リーグ(プレミアリーグ)には、外国人選手が多すぎる(50%以上が外国人選手)ため、外国人枠の規制をするべきだというもの。
この議論は、敗退前からされていたのだけど、議論の要点が“外国人選手が多い為に、国内の選手が(機会を奪われ)育たなく、つまりは代表チームの強化に繋がらない”というものなので、このヨーロッパ予選の敗退で議論が再燃しているのです。
プレミアリーグのトップクラブには、イングランド人選手が殆どいません。サッカーは11人で戦うものだけど、11人全てが外国人選手という事も稀ではない程、プレミアリーグには外国人選手が多くプレーしている。
サッカー界もグローバル化しており、世界のトップ選手は国境を越えて、お金のある所でプレーしています。そしてイングランドのプレミアリーグにはお金があるので、世界のトップ選手が集まっています。
そのお陰で、世界を相手にしたら競争に勝てない(つまりは実力が劣る)イングランド人選手は、国内1部リーグではプレーできず、国内2部、3部に留まらざるえないという事です。
“外国人枠を作るべきだ”という人と、“外国人枠は代表チームの強化には関係ない”という人がいます。
前者はよく、2006年ドイツワールドカップで優勝したイタリア代表チーム(11人全てが国内リーグでプレーしていた選手)を見て、イタリアの国内リーグは、外国人選手よりもイタリア人選手の方が断然に多い事を主張する。
そして後者は、どちらかと言えば経済学的に考える人や、イングランドサッカー自体の技術面を考える人たち。
プレミアリーグから一流の外国人選手たちを減らしたら、リーグ全体のレベルが下がり、その下がったレベルの中でやっと機会を得てプレーするイングランド人選手達。彼らは、それでは代表の強化には繋がらないと言う。
競争を勝ち上がった現在のプレミアリーグでプレーするイングランド人選手は、それこそ世界でも一流の選手達でしょう(経済学的にのみ考えて)。そして、そんな生き残った選手達で構成されるのが現在のイングランド代表チームなのです。
世界でもトップクラスのドイツ代表チーム。ドイツ国内のリーグもまた、外国人選手の割合が57%とイングランドと同じ割合です。それでも成績は悪くはない。
そして極めつけの一発は、イングランド代表チームの成績(FIFAランキングも含め)は、国内リーグの外国人選手の割合が多い方が良かったという事実。
イングランド代表が本当に低迷していた頃や、FIFAランキング内もっと下だった頃には、国内リーグはイングランド人選手で埋め尽くされていました。それが、外国人選手が増えた現在では、当時よりも成績が良いのです。
ヨーロッパのプロサッカー界では、日本スポーツ界ではまだ問題になりえない事がたくさんあります。
前者の意見は、サッカーを知る人(プレーしている、してきた人間)からの意見だと思う。逆に、後者の意見は、数字数字の実証主義の人々の意見。


