前回の日記で、イングランドの選手は海外に出てプレーしたがらなく、その理由の一つとしてイングランド国内の選手に対する給料が高いからだと書きました。給料を下げてまで、わざわざ海外に出てプレーする選手はそうそういないという事です。
何を根拠にして、“給料が高い”と言っているかは正直分かりませんが、俺が実際にイングランドのノンリーグでプレーしてきた経験を基に言うと、確かに実力に比べて“貰い過ぎ”だと思います。
例えば、イングランドではお金持ちのクラブになると、国内9部リーグのクラブでも週に5万円(200ポンド強)を貰う選手が存在しますが、彼らの実力を見た時に、日本にはもっと実力があるアマチュア選手(つまりお金を一切受け取っていない)が多くいると思いました。
イングランドの国内9部クラブでは平均が多分、週給1万円弱という辺りと思います。給料はリーグレベルが上がるにつれてその額も上がってゆくので、例えば国内7部、6部くらいになると、平均で週給3万、4万円という感じになります(もちろん、クラブの経済力によって様々ですが)。
しかし、正直なところ、当初はあの実力でそんなにお金を貰えてしまうのか?!と驚きました。というのは、俺が実際に7部や6部で彼らの実力を見た時、例えば日本の大学トップリーグ(1部、2部リーグ)でプレーする選手の方が総合的な実力は上だと感じたからです。
日本のみでしか比較出来ないけども、日本には一切お金を貰わないでプレーする、より実力のあるアマチュア選手がたくさんいます。それを考えた時に、俺自身はイングランド国内はサッカー選手の需要と供給のレートがとても高い、つまりお金をたくさん貰っていると感じたのです。
給料は、実力によって払われる額が変わるので、上に行けば行くほど高額になっていきます。下部リーグの選手がこれだけのお金を貰っているのを見ると、上の選手が貰う金額が予想出来ます。
ではなぜイングランド国内の給料が“高く”なったかと言うと、国内トップのプレミアリーグクラブに、チェルシーのオーナーのアブラモビッチ筆頭に資産家達が突然、これまでに例を見ない程の金額を選手に費やすようになったからだと思います。
一人が勝手に大金を費やしたら、周りも(負けられないので)それに追いつこうとして同じように費やす額を上げます。そうすると全体の額が上がり、下部リーグのクラブも同じようにそれに追いつこうとする。
このメカニズムでイングランド国内の選手の給料が、プロ、セミプロ同様に上がったと考えます。
だから、もし本当に海外組を作る事が代表強化に繋がり、海外組を作りたければ、イングランド国内の選手の給料を下げるか、上限を置けば良いと思います。そうすれば、外国人選手は勿論、イングランド人選手も海外へプレーの場を求めるでしょう。


